数物セミナー 東京海洋大談話会



概要

数物セミナーでは、数学・物理に関心に持つ学部生同士が、全国規模の合宿や談話会を通して大学・学年・分野の垣根を越え交流を行っています。 講演者による特別講演の他、ポスターセッションなどの講演者・参加者を交えての懇談の場を設けます。異分野・他大学の学生と交流する絶好の機会ですので、是非ふるってご参加ください。 これから専門を深めていく学部1・2年生や、既に学部を卒業された院生や社会人の方々の参加も大いに歓迎します。

日時

2024年 11月 30日 (土) 9:25 ~ 17:00

場所

東京海洋大学品川キャンパス講義棟22番教室

参加対象

数学・物理に興味がある方

参加方法

事前登録等必要ありません

アクセス

JR線・京浜急行線 品川駅港南口(東口)から徒歩10分
東京モノレール天王洲アイル駅から「ふれあい橋」を渡り正門まで約15分
りんかい線天王洲アイル駅から「ふれあい橋」を渡り正門まで約20分

当日の日程(予定)
2024年11月30日(土)
時間 イベント 要旨
9:25〜9:30 開会式 -
9:30〜10:15 チューリング不安定性 〜反応拡散方程式とパターン形成〜
(講演者:野澤幹太)
反応拡散方程式とはいくつかの化学物質や生き物などが空間の中を拡散しながら相互作用する様を表した偏微分方程式で、これを解くとサンゴや魚などの体の模様などが現れることが知られています。このようなパターン形成を数学的に見た時に重要なのがチューリング不安定化と呼ばれる現象です。微分作用素の固有値を見ることで、この現象に迫っていこうと思います。
10:30〜11:15 近似Riemann解法への誘い
(講演者:小林直輝)
流体の数値計算、やってみたいですよね。その簡単なものとして、Riemann問題、有限要素法のひとつである近似Riemann解法の紹介をしてみます。
11:30〜12:15 作用素の半群とその応用
(講演者:藤田隼輔)
関数解析の偏微分方程式論への応用として、指数関数を一般化した「作用素の半群」に関する入門的な話題を紹介します。強連続半群という枠組みのもとで熱方程式を解くことに挑戦します。
12:15~13:45 昼休憩 (昼食は各自でお願いします) -
13:45〜14:45 D加群と表現論
(講演者:工藤祥太郎)
微分作用素を通して代数的に微分方程式を捉える手法としてD加群というものがあります。本講演では環と加群の定義から始め、D加群の興味深い応用として表現論との繋がりも紹介します。
15:00~15:45 ソリトンとKdV方程式
(講演者:本橋るりか)
ソリトンとそれを記述する方程式の一つであるKdV方程式の魅力について紹介します.
16:00~16:45 有理力学入門~現代連続体力学の基礎~
(講演者:廣田知章)
1950年頃、NollやTruedsellらの手によって編み出された有理力学は連続体力学という枠組みに多大なる影響を与えました。その中でも物質の力学的性質を説明する構成式の理論は特筆すべきものです。本講演では構成式の理論を解説し、連続体において物性がどのように表現されうるかを見ていこうと思います。
16:45~17:00 閉会式 -