数物セミナー 大岡山談話会



概要

数物セミナーでは、数学・物理に関心に持つ学部生同士が、全国規模の合宿や談話会を通して大学・学年・分野の垣根を越え交流を行っています。 講演者による特別講演の他、ポスターセッションなどの講演者・参加者を交えての懇談の場を設けます。異分野・他大学の学生と交流する絶好の機会ですので、是非ふるってご参加ください。 これから専門を深めていく学部1・2年生や、既に学部を卒業された院生や社会人の方々の参加も大いに歓迎します。

日時

2025年 12月 21日 (日)

会場

東京科学大学大岡山キャンパス本館
※会場A・会場Bの教室はセキュリティの観点からdiscordでのみ告知します

受付場所・受付時間

  受付:本館正面玄関
受付時間: 9:00 - 9:30
当日、本館は施錠されていますので、必ず以下の時間に受付場所にお越しください。それ以外の時間に来られる場合は運営までご連絡ください。

※9:00〜9:30
※昼休み中(11:50-13:20)

参加対象

数学・物理に興味がある方

参加方法

こちらのGoogle formから参加申し込みをお願いします。当日飛び入り参加される方も受付前に入力をお願いします。
大岡山談話会 参加申し込みフォーム

懇親会について

閉会式後、懇親会を行います。
懇親会参加費:1000円
※軽食や飲み物を用意する予定です

アクセス

東急目黒線・大井町線 大岡山駅南口から徒歩10分

当日の日程(予定)
2025年12月21日(日)
時間 会場 タイトル/要旨
9:00 - 受付開始
9:30 - 9:40 開会式 -
9:40 - 10:40 講演 1 (会場A) Lie代数の表現と量子群の結晶 (大域) 基底 (発表者: kosei)
概要:量子群 \( U_q(\mathfrak{g})\) の表現の結晶基底は Lie 代数の表現も記述する.本講演の前半では,Young tableaux を用いた\( \mathfrak{g} l_n \) の表現論への具体的な応用例を,後半ではその理論的背景を紹介する.
講演 1 (会場B) アクティブマター物理学入門(発表者:折寄 圭)
概要:非平衡統計力学で遊びましょう。アクティブマター物理学はバクテリアなどの自走する粒子を扱う分野です。統計力学とブラウン運動の枠組みからアクティブ系の魅力を紹介します。
10:50 - 11:50 講演 2 (会場A) Ricci flowとその特異点(発表者:若林 玄基)
概要:本講演ではRicci flowというリーマン計量についてのPDEを紹介する。特に、その解の爆発と、特異点の解析に関する話題を扱う。
講演 2 (会場B) ライツアウトの数学(発表者:GengaQ SuvivoR)
概要:マス目を長方形型に配置したチェス盤様の盤面において、選択したマス目とその周囲8マスの計9マスの白黒を反転し、与えられた模様を描くパズルを考える。これの数学的構造について解説する。
11:50 - 13:20 昼食休憩
13:20 - 14:20 講演 3 (会場A) 一般確率論ネイティブになろう(発表者:梅川 舜)
概要:「状態」と「測定」についての完全に操作主義的な公理に立脚した、「一般確率論」という枠組みを紹介し、その特別な場合として量子論や古典論がどのように理解できるかについて説明します。
講演 3 (会場B) Brunn--Minkowski 不等式で遊ぼう(発表者:匿名)
概要:幾何学的不等式の一つである Brunn--Minkowski 不等式およびその応用を紹介する。特に応用については話題は尽きないのだがいくつかトピックを選んで紹介するつもりである。
14:30 - 15:30 講演 4 (会場A) M理論 〜超弦理論の統一理論〜(発表者:茂木 怜音)
概要:超弦理論がなぜ「万物の理論」の候補になっているか、そして5種類ある超弦理論を更に統一するM理論について紹介します。特に双対性がこの統一において重要な役割を果たすことを見ます。
講演 4 (会場B) 大偏差原理と統計力学模型の相転移など(発表者:野澤 幹太)
概要:統計力学で現れる様々な模型を、確率論の大定理「大偏差原理」を用いて数学的に調べようと思います(講演者の専門が数学であるため、主に数学の話をします)。僕が物理の人から色々教えてもらうことも目論んでいます。
15:40 - 16:40
(前半:15:40〜16:10, 後半:16:10〜16:40)
講演 5 (会場A) 統計学には微分幾何が潜む(発表者:福士 歩)
概要:統計学とはデータに基づく帰納的な推論を行う枠組みですが、実はそこには幾何学が隠れています。今回は初等的な統計学の題材を扱いながらその幾何的な側面を見ていきたいと思います。
講演 5 (会場B) 前半:有理関数の反復合成による定義体の挙動について(発表者:t888(松本隼斗))
概要:\( \phi(x)=\sqrt{2}x \)に対して、\( \phi(\phi(x))=2x \)である。このように\( \mathbb{Q} \)上定義されていないが、何回か反復合成したら\( \mathbb{Q} \)上定義されるような有理関数について考察する。
キーワード:数論力学系、有理関数、楕円曲線、(ほんのちょびっとGalois群)

後半:箱玉系と現代数学(発表者:松本 愛斗)
概要:箱玉系とは、無数の箱とその中の玉を規則に従って動かす一種の遊びである。この単純な系が量子可積分系やトロピカル幾何学など現代数学の多様な分野と深い関係を持っていることを紹介する。
16:50 - 17:30 懇親会